聞き分けのいい長男・ワガママな次男、ではなかった?!

きっかけは、大先輩の一言だった
どうして長男は素直に聞いてくれるのに、次男は反抗ばっかりするんだろう?
5歳離れた兄弟のことを、いつもそう思ってました。
同じことを言っても
「うん、わかった」
と言ってくれる長男。
「へーっ、あっそ!いやだ」
と次男。
毎日のように次男を叱ります。
そんな日々が嫌になって、子育ての大先輩に相談しました。
「長男は本当にいい子なんだけと、次男がいうことを聞いてくれなくて、ほんとに困っている」
と言うと、大先輩は意外なことを言いました。
「次男君は問題ないね。むしろ長男君のほうを気にしてあげたほうがいいんじゃない?」
「えっ?どういうこと?」
意味がわかりませんでした。
「親にきちんとイヤだと言えることが、正常なんじゃない?」
「確かにっ!」
それまで私の抱いていた、次男像がガラガラと崩れ落ちました。
それからは、次男は正直に自分の気持ちを言う子だと見方を変えました。
むしろ気にかけるべきは、聞き分けのよかった長男だった
それからしばらくして、今度は、こんなことがありました。
「どうして次男はケンカするんだろう?あなたのときは平和だったのにね」
と長男に言った時のことです。
「俺のときだって次男と同じでケンカしてたよ。ママに言わなかっただけ。他のみんなも毎日のようにどこかでケンカしてたよ。そりゃあ、毎日顔を合わせてればケンカくらいするのが普通だよ。高学年になれば落ち着くから大丈夫だよ」
私は、驚きました。
次男は時々、機嫌悪く帰ってきて
「今日、友達の〇〇とケンカしたんだ。」
ということがありましたが、長男は学校でほとんどトラブルのないいい子だと思ってました。
いつも機嫌良く帰宅していたからです。
でも実は長男も小学生のときは次男のように友達とケンカをしていたようでしたが私の耳に入ってこないだけだったようです。
ここでも私の勝手な長男像、次男像を作り上げていたことがわかりました。
子どもに対する色眼鏡を外そうと心がけた結果
それから、とにかく兄弟に対する色眼鏡を外そうと、極力フラットな気持ちを心がけました。
すると、ほとんど、愚痴を言わなかった長男が、私に愚痴を言ってくれるようになりました。
平和だと思っていた長男もいろいろな葛藤を抱えていたんだなと気がつきました。
次男は友達思いで、イヤなことはイヤとはっきり言える頼もしい男の子なんだな、と肯定的に捉えることができました。
「うちの子は〇〇だ」
もしかしたら
それは勝手な色眼鏡かもしれませんね。
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