子どもに友達ができない -つらい気持ちのあなたへ –

息子の誕生日プレゼントは出番のない自転車だった

息子が小学校4年の誕生日に、新しい自転車をプレゼントしました。

大好きな青色のかっこいい自転車。

これに乗って友達とあちこち出かけて行って楽しく過ごしてくれたら、そんな願いを込めての贈り物でした。

でも結局、自転車の出番はほとんどありませんでした。
息子には放課後一緒に遊べるような友達がいなかったのです。

教室に一人ぽつんと残っていた息子の姿に胸が張り裂けそうだった

就学後にADHD不注意優勢型の診断を受けた息子は、おっとり、のんびり、穏やかで優しい性格。
何をするにも時間がかかり、話の流れと関係ない(ように周りからは思われる…本人にはちゃんと理由があってのことだったと今ではわかりますが)発言をしてしまう、といったことからなのか、いじめとまではいかなかったものの、小学校では友達ができませんでした。

授業参観の時、休み時間に他の子たちはみんな元気に外で遊んでいるのに、息子は教室に一人ぽつんと残って所在なさそうにしていました。
そんな息子がかわいそうで、胸が張り裂けるような思いをしたものです。

一人でいるのが好きな子もいる、もちろんそういう子もいると思いますが、息子の場合は違いました。

いつも家に帰ったら、ずっと私と一緒に宿題をしたり、遊んだり、習い事に行ったりの毎日でしたが、ごく稀に友達に誘われて遊びに行くことがあって、その時は本当にうれしそうにしていたからです。

私自身が人づきあいが苦手でママ友がいないからかしら…そんな風に悩んだこともありました。

そのうち、クラスメートが

「◯◯(息子のこと)は無視しよう」

「◯◯と同じ班になっちゃったよ、嫌だな」

などと言っている場面を目にするようになりました。涙が出そうになるほどショックでした。

なぜだろう。
息子はあなたたちにそんな風に言われるほど、何かひどいことをしたかしら…。

 

問題は息子や私の側にあるのではない

その時、初めて、はっと気がついたのです。
息子は、相手に何かひどいことをしたわけではないことを。

発達障害があることで、息子や自分の側に問題があると思い込み、それをなんとかしなければと必死に工夫したり努力したりしてきたけれど、本当はそんな必要はないのではないか。

自分たちと違っているところがあるというだけで、仲間外れにしたり悪口を言ったりするクラスメートのほうにこそ、余程問題があるのではないか。

そんな風に思いました。

でも子どもたちは大人たちの真似をしているだけなのですよね。
社会全体が、みんなが同じでなければならない、異質なものを排除しようとする、そういう社会だから。
子どもたちだけを責めることはできません。問題は息子や私の側にあるのではないと。

発達障害児のお母さん、やーめた!

私はこの時から、そう思うように心に決めました。
とにかくそれに気がつけたことで、私は目の前がぱーっと明るく開けたような気がしました。

人付き合いが苦手、というだけで、つらい気持ちをしている人やお子さんがいるとしたら、それはあなたやあなたのお子さんのせいではないのかもしれません。

ほんのちょっと、気持ちを切り替えることで、違う世界が見えてくることもありますよ。

 

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