怒らない子育ては難しい

怒らない子育て論が母と子を苦しめることもある

「ほめて育てる」思想の時代に振り回された

現在中二の長男が小さい頃は、「怒らない、ほめる子育て」が主流の時代でした。
ほめる事で自己肯定感を高める、などの子育てです。

本屋に子育て本を買いに行っても、怒らない子育て本,ほめる子育て本ばかりがズラリ。
とても育てにくい長男を怒ってばかりの毎日でしたので、そういった本を何十冊買ったことか・・・。

ほめる子育て本以外にも、

ABA・コーチング・ペアレントトレーニング・感覚統合・ビジョントレーニング…

といった療育本や、その他の沢山の子育て指南書を読み漁りました。
ほめ方も色々で、結果をほめては駄目で経過をほめるなど、もうどうやってほめたらよいのか分からないぐらいでした。

怒ってしまう自分に自己嫌悪の日々

それらを読むたびに、
「よし!今日からは怒らないように頑張ろう!」
と意気込み、怒らないように我慢して我慢して、我慢の限界が僅か3日後には来てしまい、怒るのを我慢した分、余計にドカーンと大きな雷を落とす日々!

「何回同じ事を言ったらわかるの!」「何で出来ないの!」

叩いてしまった事も数え切れません。
泣きわめく息子の肩を揺さぶり、私も泣きながら

「何で⁈何でわからないの⁈」

怒って手を出してしまった後は自己嫌悪になり、反省して、また子育て本で「怒らない子育て方」を学ぶ。
褒めよう褒めようとして、また怒ってしまう。
長男の下にはもう二人男の子がいるので、子育てに疲れ果てて、「長男と一緒に死にたい・・・」とまで思い詰めていた、そんな毎日でした。

怒らない子育て本を手放す

長男が小学3年生の頃に、通級指導教室と療育塾が出来た事もあり、療育はプロにお任せすることにしました。
自分で自宅で子供に療育していた時は、出来たことに注目することよりも、出来ない事ばかりに目が行ってしまい怒るという悪循環でした。

怒らないようにしよう、褒めて育てよう、ちゃんと育てよう、ちゃんと療育しよう、と思えば思うほど余計に怒っていました。

「療育はプロに、私は日常生活で出来た事をほめることにしよう!」

そう思いカテゴリーを分けてみたら、かなり精神的に楽になり、余裕を持って子供に接する事が出来る様になったのです。
時には怒鳴ったり、頭を小突いたりもありましたが、

「さっきはごめんね。お母さんはあなたは初めての子供だから、分からない事だらけなんだよ。お母さんもあなたと一緒に育っていってるんだよね。これからも怒ってしまうことは沢山あると思う。先に謝っておくよ。ごめんね。」

と、ちゃんと謝るようにしました。そして出来た事はちょっと大袈裟なくらい(笑)ほめまくりました。ただし、人の嫌がる事はしない言わない,ルールは守る,人を思いやる,自分の行動言動には責任を持つ,などのしつけは厳しくしました。

ほめる子育て本を手放し、私なりの「怒ったりもする子育て」を自分で許すことにしたら、とても楽になりました。

勿論それだけではなく、子供と私の食事を改善し、

・足りない栄養を補う事
・私の無意識を変える事
・自宅では毎朝トランポリンを飛ばせること
・脳トレの運動を欠かさずやってから登校する

など多方面からアプローチをしていった事で、当時は少しずつしか変わってないと思っていましたが、今振り返ると劇的に変わっていきました。

ほめる目的は、転んでも自力で立ち上がれる力をつけること

ほめることはいい事ばかりではない

昨今は、ほめて育てるというのは、子供の為というよりも、親自身の自己愛を満たすためのものだということが言われています。

「子供に憎まれてもいいから子供を鍛えて社会に送り出す」
という親としての使命感が失われているそうです。

脳科学的にも、ほめるだけでは、やる気をそぐということが分かっています。
(空気を読む脳:中野信子著より)

傷に強い子になるための経験も大切

ほめて自信をつけさせるのは確かに素晴らしいです。

しかし、ほめられてばかりで人に𠮟られたこともなく、挫折を知らない子は、壁にぶつかった時にどうするのでしょうか?
自分で壁を乗り越えさせる経験は絶対に必要で、乗り越えることで次の壁にも立ち向かっていけるのです。転んだら直ぐに親が起こしてしまっていては、壁は乗り越えられないのです。

ほめる子育ては確かに素晴らしいかもしれないけど、大事なのは、傷に強いたくましい子になる事だと思います。

我が家の長男の場合は、小学校時代はいじめにあいましたし、友達とのトラブルも沢山ありましたが、その度に傷付きながらも学んでいきました。
また、習い事の剣道が厳しかったので、つらいから辞めたいと言って毎回泣いていましたが、中学生になってからはつらかったはずの剣道を部活に選び、毎日ハードな稽古でクタクタになって帰ってきては
「剣道部キツイわ~。つらい~!」
と愚痴はいうものの、休む事無く楽しくやっています。

折れても立ち直る強さが身に付きました。
折れるのが悪いことではなく、折れても戻る強さがあれば良いのだと思います。

感情的になり暴力的な言葉は細胞そのものを傷つけることもある

怒る事、怒られる事がいいと言ってるわけではありません。
感情的になり、子供の心をくじいてしまう様な怒り方は勿論駄目です。

言葉は、音の波動を持っています。
目には見えませんが、たとえば紫外線が肌を焼くように、細胞そのものに影響を与えます。

暴力的な言葉は、やはりマイナスのエネルギーを持っていて、細胞そのものに傷を付けてしまうこともあるからです。
(IKEAでやった、植物に対する言葉がけの実験などがYouTubeで公開されていますので、おすすめです。またこうしたことについて、子どもの発達デザイン研究所 主催の講座や座談会では学べます。)

しかし、私もまだまだ未熟者で、いまだに感情的に怒ってしまう事もあります。その時は謝って、後でほめてほめてほめ倒します(笑)。

人生の最大のプロジェクトの子育ては、今も子供と一緒に手探りで進んでいます。

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