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不登校・神経発達症

発達障害の症状は改善できるのか?

発達障害の症状は改善できるのか?はじめに

この記事にたどり着いた方は、お子様またはご本人が、未来に対する手がかりや希望を探している方だと思います。
発達障害の「症状」となる原因は1つではなく様々です。遺伝的に問題があると考えられがちですが、そうではないことも多く、多角的アプローチで改善したケースを多数見てきました。その原因と対策をお伝えしていきたいと思います。

わが子が発達障害と診断された親の気持ちは?

多くの場合、お子さんが幼い時に診断を受けているケースが多いと思いますが、わが子が発達障害かもしれないと思った時、あるいは、発達障害だと診断された時、親はどんなお気持ちだったでしょうか。

「何かの間違いであってほしい。」
「どうしてそうなってしまったのか?」
「何とかして治る方法はないのか?」

そんな風に思う一方で、

「あれほど手がかかった育児の理由はこれだったのか。」
「怒っても仕方なかったのだな。可哀そうなことをしてしまった。」
「自分の育て方が悪かったせいではなかった。」

そんな風に救われる気持ちになった方もいらっしゃるのではないでしょうか。少なくも私は、これら全部の気持ちを同時に抱いたその瞬間のことを、今でも鮮明に覚えています。

切実に直面する問題は子どもの将来

いずれにしても、切実に直面する問題は、
「子どもの将来」
だと思います。このままでは、

・行ける進学先がないのではないか
・就職できないのではないか
・自立できないのではないか
・友達や恋人ができないまま社会で孤立していくのではないか
・ずっと自分が面倒を見続けていかなくてはならないのではないか
・事件や事故に巻き込まれてしまうのではないか・・・

そのような不安が拭い去れずに、何とかできる限りのことをしたいと思っていらっしゃるのではないでしょうか。

不安の根源は決めた約束を守ることができないこと

発達障害という症状は、非常に簡単に言ってしまうと、
「同じ年齢の子たちの多くができることがうまくできない、という状態が起こっている」
というものです。

個人差はもちろんあって、どこかだけが突出して目立ってできないケースもあれば、どれもこれもできないケースもあります。程度も相対的なもので、環境によっては気にならない程度のものもあります。

いずれにせよ、様々な症状の中でも心配ごととして一番ひっかかるのが、これではないでしょうか。

「決めた約束を守ることができない。」

忘れ物をしてはいけない、時間を守らなくてはいけない、宿題をやらなくてはいけない、きれいな字を書かなくてはいけない、集団行動に合わせないとならない、授業をきちんと聞いていなくてはいけない・・・

学校生活のそうしたこともそうですし、

出したものは片づける、ごみは捨てる、点けた電気は消す、脱いだものは洗濯物入れに入れる、学校から持ち帰ったプリント類や連絡事項は提出する・・・

そうした日常生活のこともうまくいきません。

また、朝起きられない・天候や季節の変化に敏感ですぐに心身の不調をきたす・生活リズムが安定しない、といった理由で学校に行けない、決められた行事に出席することができない、などといったこともあるでしょう。

うまくできないことが絡み合って不登校になることも

これ以外にも様々なことに敏感すぎる、自己刺激をしないと落ち着くことができない、食の好みが非常に偏っている、などといったこともあります。

空間認知能力に乏しく、球技が苦手だったり、文字がうまく書けなかったり、あちこちにぶつかったり、といったこともありますね。

コミュニケーションがうまく取れないといったこともあるでしょう。自分の気持ちをうまく伝えられない、相手からどう思われるかについて想像が至らないなど。

こうしたことが複雑に絡み合って、

「だからうまくできない」
「うまくできないから、学校に行く気持ちになれない」

のグルグルを繰り返し、よけいに日々のストレスや不安を募らせている方も多いのではないでしょうか。

発達障害という“症状”がなぜ出ているのか?

こうした症状に対して、10年前に比べるとかなり理解が進み、
「発達障害への理解」
「どのように対処すべきか?といった手法」
に対する情報は相当、増えたように思います。

しかしながら、
「なぜ、そのような症状が起こっているのか?」
といった根本を理解することへの普及は、まだまだ全くと言ってよいほど進んでいないように感じます。

発達障害は遺伝だから仕方ない、とあきらめてしまっていませんか?

そもそも発達障害と言われる様々な症状は、どうして起こっているのでしょうか?

それらの根本原因にアプローチすることで、大なり小なり症状が改善し、手立てが見つかるケースを多く私は見てきています。

たとえば“パソコンが動かない”、というのは“症状”ですが、だからといって故障しているかどうかといえば、その原因は様々ですよね。

人間の体も同じです。“頭痛”という“症状”一つとっても、その原因は、肩こりから来ているのか、寝不足からきているのか、ホルモンバランスの崩れから来ているのか、食べたものから来ているのか、気圧の変化からきているのか、腫瘍ができてしまっているのか、など実に様々です。

発達障害の症状についても同じです。
ところがそのことはあまりまだ知られていません。
多くの人が、生まれつきのもので、もう治らないもの、薬でなんとかしなくてはならないもの、そんなイメージを持っていらっしゃいます。ですから私があえて「症状」と付記しているのも、こうした理由からなのです。

発達障害の症状と関係すること・改善例など

私がお伝えしたいことの中心は、発達障害と診断された・あるいはグレーゾーンや発達凸凹と思われている子どもたちが、なぜそのような症状が出ているのか、改善策はあるのか、あるとしたらどのような方法なのか、ということです。

大まかに分けて、

・食事との関係
・生活環境との関係
・視覚視機能との関係
・物事を認識/処理するタイプの違いとの関係
・無意識的なものとの関係

といった内容で、実際に私がご相談対応し改善例から見えてきたことを、シリーズに分けてお伝えしていきたいと思います。

次の記事:発達障害の症状改善と腸内細菌

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